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財務セクション 2007年 (分割版) | アニュアルレポート | KDDI株式会社 kddi ar2007 j08

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(1)

5 年間の要約財務データ

331日に終了した各年度

百万円 百万米ドル*1

KDDI連結 2003 2004 2005 2006 2007 2007

営業収益  2,785,343 2,846,098 2,920,039 3,060,814 3,335,260 28,253 電気通信事業営業収益  2,191,887 2,268,726 2,300,566 2,398,526 2,592,882 21,964 附帯事業営業収益  593,456 577,372 619,473 662,288 742,378 6,289 営業利益  140,653 292,105 296,176 296,596 344,701 2,920 当期純利益  57,359 117,025 200,592 190,569 186,747 1,582

EBITDA  563,491 688,027 664,255 654,409 691,699 5,859 売上高営業利益率  5.0% 10.3% 10.1% 9.7% 10.3% 10.3% EBITDAマージン  20.2% 24.2% 22.7% 21.4% 20.7% 20.7% 資産合計  2,782,039 2,639,581 2,472,322 2,500,865 2,803,240 23,746 有利子負債残高  1,497,020 1,179,764 864,627 770,692 620,471 5,256 純資産合計(旧株主資本)*2 894,711 1,009,391 1,162,192 1,295,531 1,537,114 13,021 営業活動によるキャッシュ・フロー  526,887 622,698 538,676 575,531 738,703 6,258 投資活動によるキャッシュ・フロー  (221,552) (218,465) (136,508) (435,923) (442,218) (3,746

フリー・キャッシュ・フロー  305,335 404,233 402,168 139,608 296,485 2,512 財務活動によるキャッシュ・フロー  (251,363) (328,911) (376,058) (256,935) (258,919) (2,193

1株当たり情報(円):

当期純利益  13,561 27,748 47,612 45,056 42,505 360 潜在株式調整後当期純利益  — — 47,571 45,025 42,495 360

配当金額  2,095 3,600 6,900 8,000 9,500 80

1株当たり純資産(旧株主資本) 212,222 239,515 278,170 296,383 339,806 2,878

*1米ドル金額は、便宜上、1ドル=118.05円(2007330日実勢レート)にて換算しています。

*2 20073月期より純資産(株主資本+新株予約権+少数株主持分)を記載しています。

主な経営指標

自己資本比率(%) 32.2 38.2 47.0 51.8 54.1

D/Eレシオ(倍) 1.67 1.17 0.74 0.59 0.41

自己資本利益率(%) 6.5 12.3 18.5 15.5 13.3

総資産営業利益率(%) 4.7 10.8 11.6 11.9 13.0

総資産回転率(倍) 0.9 1.0 0.9 1.2 1.3

自己資本回転率(倍) 3.2 3.0 2.7 2.5 2.4

流動比率(%) 100.2 107.3 114.0 103.6 88.0 固定比率(%) 244.2 192.4 153.6 145.4 136.4 固定長期適合比率(%100.6 98.6 96.2 99.8 106.2

手元流動性(倍) 0.5 0.9 0.9 0.6 0.7

インタレストカバレッジレシオ(倍) 3.9 10.5 14.2 19.0 29.3

配当性向(%) 17.5 16.8 21.2 20.8 22.4

自己資本比率=自己資本比率÷総資産 DEレシオ=有利子負債÷自己資本

自己資本比率=当期純利益÷期首・期末平均自己資本 総資産営業利益率=営業利益÷期首・期末平均総資産×100 総資産回転率=営業収益÷期首・期末平均総資産

自己資本回転率=営業収益÷期首・期末平均自己資本 流動比率=流動資産(期末)÷流動負債(期末)×100

固定長期適合比率=固定資産合計÷(自己資本+固定負債合計)×100 手元流動性=手元流動性(現預金+流動資産中の有価証券)÷(営業収益÷12 インスタントカバレッジレシオ=(営業利益+受取利息・割引料+受取配当金)

÷(支払利息・割引料) 配当性向=年間配当金÷当期純利益

20063月期までは単体、20073月期より連結の配当性向を 記載しています。)

(2)

財政状態及び経営成績の分析

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に 公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されてい ます。

当社グループは、特に以下の重要な会計方針が、当社の連 結財務諸表の作成において使用される当社グループの重要 な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えています。

(a)固定資産の耐用年数

固定資産の耐用年数については適正に見積っています。 20043月期において、最近の通信事業を取り巻く急速な市 場・環境変化に対応するため、光海底ケーブルの耐用年数の 短縮を実施しましたが、現時点では新たに固定資産の耐用年 数を変更する必要のあるものはありません。しかし、今後、想 定される以上に市場・環境及び技術上の変化が急速に進展し た場合、あるいは、新たな法律や規制が制定された場合には、 耐用年数を変更する可能性があります。

(b)固定資産の減損

減損損失の算定にあたっては、他の資産又は資産グループ のキャッシュ・フローから概ね独立したキャッシュ・フロー を生み出す最小の単位によって資産のグループ化を行って います。各資産グループの回収可能価額については使用価値 により測定しており、将来キャッシュ・フローを割り引いて 算定しています。ツーカー携帯電話サービスに係る資産につ いては、前連結会計年度において1,043億円を減損損失とし て計上していますが、本サービスは20083月末をもって終 了することから、当連結会計年度において、本サービスに係 る資産396億円を減損損失として計上しました。

( 1 )重要な会計方針及び見積り

(c)繰延税金資産

帳簿上の資産・負債の計上額と税務申告書上の価額との一 時的差異に関して法定実効税率に基づき繰延税金資産及び 負債を計上しています。また、将来の実現可能性を考慮して、 繰延税金資産に対して評価性引当金を計上しています。評価 性引当金の必要性を評価するに当たっては、予想される将来 の課税所得水準及び利用可能なタックスプランニングを考 慮しています。

(d)年金給付費用、債務

退職給付費用及び退職給付債務は、数理計算上で設定され る基礎率に基づき算出されています。基礎率とは、主に割引 率、予定死亡率、予定退職率、予定昇給率などがあります。割 引率は国内の長期国債の市場利回りを基礎に算出しており、 予定死亡率、予定退職率、予定昇給率は、統計数値に基づいて 算出されています。また、期待運用収益率は、過去の運用結果 に基づいて算出されています。

実際の結果が前提条件と異なる場合、また合併・分割等に 伴う制度変更があった場合、その影響は累積され、将来にわ たって規則的に認識されるため、将来期間において認識され る退職給付費用及び退職給付引当金に影響を及ぼします。

当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析は、以下の とおりです。なお、本稿に記載した予想、予見、見込み、見通 し、方針、所感等の将来に関する事項は、当連結会計年度末現 在において判断したものであり、将来に関する事項には、不 確実性を内在しており、あるいはリスクを含んでいるため、 将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性もありますの で、ご留意ください。

( 2 )当連結会計年度の経営成績の分析

(概 観)

(a)当社グループの状況

当社(グループ)は、国内で移動通信と固定通信の両事業を 一社で併せ持つ総合通信会社です。移動通信事業において は、au携帯電話サービスとツーカー携帯電話サービスの2つ のブランドをお客様に提供し、2007年3月末現在の国内シェ アは両ブランド合計で2 9 . 1 %と第2位のシェアを有し、 2,819万のお客様にご契約いただいています。固定通信事業 においては、音声サービス、ブロードバンドでのインター ネット接続サービスなど、各種固定通信サービスを個人なら びに法人のお客様に提供しています。直収型の高品質IP電話 サービス「KDDIメタルプラス」についてはサービス提供を 20052月に開始し、20073月末現在281万のお客様にご

契約いただいています。また、法人のお客様には、「K D D I Powered Ethernet」(KDDIパワードイーサネット)を2006年 1月から主力サービスとして展開しています。また、FTTH サービスについては、本年1月に東京電力株式会社のFTTH事 業を当社に統合し、20073月末現在59万のお客様にご契約 いただいています。

(b)通信業界の状況と当社グループの対応

携帯電話市場においては、ソフトバンクグループによる ボーダフォン株式会社の買収やイー・モバイル株式会社の参 入、また20061024日には携帯電話番号ポータビリティ

(Mobile Number Portability:MNP)が導入されました。

(3)

固定通信市場においては、ブロードバンドサービスなどの 展開に加え、固定通信と移動通信の融合、あるいは通信と放 送の連携など事業環境が急速に変化していく中で、お客様獲 得に向けたサービス競争が新たな局面を迎えています。

このような情勢のもと、当社グループは、「戦略とスピー ド」をキーワードに、急速な環境変化や、多様化するお客様 ニーズに、迅速かつ的確に対応するとともに、グループ全体 としての持続的な成長とさらなる業容の拡大を図っており、 激化する競争市場で勝ち抜くための事業基盤の強化を図っ てきました。

(携帯電話市場における当社グループの対応)

・MNP制度の導入(2006年10月24日)を契機に顧客獲得 競争が激しくなる中で、着実に顧客基盤を拡大

・Google Inc.との提携、グリー株式会社との提携

・ ツーカー携帯電話サービスからau携帯電話サービスへ の同番移行

(固定通信市場における当社グループの対応)

・ 東京電力株式会社の光ネットワーク・カンパニー

(FTTH)の事業を本年1月1日に当社に統合し、事業基盤 を整備。

・CATVのネットワークと当社のCDNを利用した電話 サービス「ケーブルプラス電話」について、「テプコケー ブルテレビ」「イッツコミュニケーションズ」等提携する CATV会社を順次拡大し、当期末時点の提携CATV会社 25社。

Content Delivery Networkの略:IP技術、大容量回線等を活用し、 映像・音声等の配信に適したコンテンツ配信網

(概 況)

当連結会計年度における営業収益は33,353億円、対前 期2,744億円増、対前期比では9.0%の増収となりました。移 動通信事業については、「CDMA 1X WIN」の拡販、MNPの好 調な推移により全体の年間純増シェアは55.8%と業界トッ プを達成し、ご契約数が増加したことにより増収となりまし た。また、固定通信事業についても、「KDDIメタルプラス」の 拡販や株式会社パワードコムの合併による「KDDIPowered Ethernet」が増加したことにより増収となりました。

営業費用は29,906億円、対前期2,263億円増、対前期比 では8.2%増加しました。これは、移動通信事業における

「CDMA 1X WIN」の拡販、固定通信事業における「KDDIメタ ルプラス」関連費用や減価償却費の増加が主な要因です。以 上の結果、営業利益は3,447億円と、対前期481億円増、対前 期比16.2%の増益となりました。

営業外費用(収益)は356億円となり、対前期では804億円 費用が減少しています。この主な減少要因は、有利子負債の 削減が着実に進展し、支払利息の減少したこと、及びツー

722億円減少したことによるものです。

これにより、税金等調整前当期純利益は3,091億円と、対前 期1,285億円の増益となりました。税金等については、法人 税、住民税及び事業税1,334億円、法人税等調整額△149億円 を計上し、法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額をあ わせた対前年比較では1,319億円増加となりました。この主 な要因は、利益の増加に伴う課税所得の増加、並びに前連結 会計年度に株式会社パワードコムとの合併による繰越欠損 金及び税務否認額の引継ぎに伴う税金の軽減効果650億円 等の特殊要因によるものです。

少数株主損益は少数株主に帰属する利益が39億円、対前期 4億円増加しました。これらの結果、当期純利益は1,867億 円、対前期38億円の減益となりました。

(セグメント別の状況)

(a)営業収益 移動通信事業

移動通信事業では、au携帯電話サービスとツーカー携帯電 話サービスの2つのブランドをお客様に提供していますが、 au携帯電話を主軸としたインフラの強みを活かし、携帯電話 端末、料金体系、コンテンツ等の総合的な商品力強化により 競合他社との差別化を図ってきました。

・ インフラ:EV-DO Rev.Aの導入

au携帯電話のデータ通信専用のインフラであるCDMA 2000 1x EV-DO方式の機能拡張したEV-DO Rev.A2006 12月に導入。EV-DO Rev.A導入により、データ通信速度が下 り3.1Mbps、上り1.8Mbpsに高速化されるとともに、パケッ ト通信の遅延抑制などの品質制御が可能となり、これまでに ない新たなサービスの提供が可能となります。

・ 携帯電話端末:年間43機種のラインナップ

au携帯電話端末では、多様化するお客様の嗜好やライフス タイルに合わせて最適の機種をお選びいただけるように、年 間で43機種(前期33機種)を順次販売し、ラインナップを充実。

・「音楽」と「デザイン」に加え「映像」へのこだわりを強化し た「ワンセグ」

・ 携帯電話初の「デジタルラジオ」に対応したモデル

・「au design project」モデルなど

※ 年間販売機種数は当期より法人向けの販売機種も含めて記載してい ます。

・ コンテンツ

ケータイ音楽ライフの更なる充実を目指し、総合音楽サー ビス「LISMO(リスモ)」における各種サービスの提供を開始。

・「LISMO Music Store(リスモミュージックストア)」

・「LISMOビデオクリップ」

・ 総合音楽検索サービス「LISMO Music Search(リスモ

(4)

・ 料金体系

au携帯電話の料金プランの余った無料通話を、いつまでも 繰り越して無駄なくご利用いただける「無期限くりこし」を 20068月から導入するなど、料金メニューを充実。

※ くりこしできる金額は、料金プランごとの「くりこし可能上限額」の範囲 内となります。

・ 法人向け携帯電話ソリューションサービス

「OFFICE FREEDOM(オフィスフリーダム)」や「ビジネス通 話定額」の開始、タフなビジネスケータイ「E03CA」販売開始 など。

・ ツーカー携帯電話サービスを2008年3月31日に終了予定 au携帯電話電話サービスへの移行を促進。

このように、au携帯電話を主軸とした総合的な商品競争力 の向上に努めた結果、当連結会計年度の営業収益は2兆 6,774億円と、対前期1,671億円の増収となりました。主に以 下の要因が挙げられます。

・ ご契約数の純増

本年3月末の累計契約数(au及びツーカー合計)は2,819万 契約、累計シェア29.1%(au28.2%、ツーカー0.9%)となり ました。年間純増数(au及びツーカー合計)については、275 万契約増加(純増シェア55.8%)し、営業収益の大幅な増収要 因となりました。最重要課題であったMNPについては、MNP 純増数において、a uは8 5 3千契約の増加(内、ポートイン 1,150千契約、ポートアウト297千契約)、ツーカーは37千契 約のポートアウトとなり、トータルで816千契約の増加と好 調に推移し、純増数の上積みに貢献しました。なお、ツーカー のauへの年間同番移行は143万契約、累計で213万契約

200510月∼)とスムーズに進捗しています。

・「CDMA 1X WIN」の拡販による効果

携帯電話端末のラインナップの充実やコンテンツの拡充な どにより、「CDMA 1X WIN」契約数の増加が加速し、本年3月 末のご契約数は、1,455万契約(対前期627万契約増)と着実に 増加し、au全体の契約数の53%に上昇しました。料金面につ いても、「ダブル定額ライト」等パケット通信料を気にするこ となくご利用いただけるなどメニューも充実し、定額制契約 率は77%と引続き高い水準を維持しています。このように、

「CDMA 1X WIN」のご契約数、構成比率の増加がARPUの高い お客様層の拡大に繋がり、営業収益全体の底上げ効果となっ ています。なお、当連結会計年度の総合ARPU(音声ARPUと データARPUの合計)は6,610円となり、対前期では430円減少 する中で、うちデータARPUは2,020円、対前期130円増加し順 調に上昇しています。

ARPUAverage Revenue Per Unit1契約あたりの月間平均収入)

・ 解約率の低下

お客様に魅力あるサービス・商品(携帯電話端末、コンテン ツ、アプリケーション、料金等)の提供、ブランド力の向上に より、お客様の解約率(au)は前期の1.20%から当期1.02% と、0.18ポイント低下しています。

固定通信事業

直収化・IP化・ブロードバンド化へ急激にシフトする事業 環境のなか、直収型サービスである「KDDIメタルプラス」の 拡販、昨年1月の株式会社パワードコムとの合併による

「KDDI Powered Ethernet」の推進、FTTH事業の統合による 事業基盤の強化など、今後の顧客基盤拡大に向けた展開をし ました。

参考)累計契約数

20063月末 20073月末 純増数 純増シェア

au 2,270万契約 2,732万契約 462万契約 93.7%

内モジュール系 59万契約 70万契約 11万契約

CDMA 1X WIN(EV-DO) 828万契約 1,455万契約 627万契約

CDMA 1X 1,355万契約 1,217万契約 △138万契約

cdmaOne 87万契約 60万契約 27万契約

ツーカー(PDC) 274万契約 87万契約 △187万契約 △37.9%

合 計 2,544万契約 2,819万契約 275万契約 55.8%

※ 純増数=新規契約数−解約数

(5)

・ 高品質IP電話サービス「KDDIメタルプラス」サービスの 拡販

お客様の加入電話回線を当社の高品質IP網に接続すること で、低廉かつシンプルな料金体系で固定電話相当の機能を実 現した高品質IP電話サービスである「KDDIメタルプラス」の 拡販を展開してまいりました。本年3月末の契約数は281万 契約(対前期101万契約増)となりました。

また、FTTHについては、事業統合による上積みもあり、本年 3月末の契約数は59万契約に増加しました。

このように直収化・IP化・ブロードバンド化への急激なシフ トに対応する事業活動の結果、当連結会計年度の営業収益は 7,144億円、対前期950億円の増収となりました。通信手段が 携帯電話・IP電話等へシフトする中で、メタルプラスの拡販を 推進したことにより、音声系収入は着実に増加し、また、イン ターネット系サービスの収益の伸びも堅調、さらには株式会 社パワードコムの合併に伴い広域イーサネットサービスの 収入も増加したことが主な増収要因です。

・FTTH 事業の統合

本年1月に、当社は東京電力株式会社の光ネットワーク・カ ンパニーに係るFTTH事業を統合し、光アクセス網の自前化 により、今後、各エリアの需要に合わせて柔軟にエリア展開 ができるため、効率的・機動的な事業展開が可能となります。 中長期的に首都圏の提供エリアでシェア30%を目指してい きます。 

・ 固定電話網のIP化

当社はすでに、「固定電話網のIP化計画」を発表しています が、世界に先駆け2007年度までに当社固定電話網をIP化する 予定です。これにより、「ひかりone」と「KDDIメタルプラス」 のバックボーンである当社独自の高品質IP網を拡張し、既存 固定電話交換機をソフトスイッチに置き換えることで、諸設 備の低コスト化を図るとともに、当社ネットワークへの直収 化を推進し、NTT東西への接続料支払いを低減できます。お 客様にとっても、高品質なサービスを低廉な料金でご利用す ることが可能となります。

その他事業

その他事業については、情報通信市場の急速な環境変化に 迅速かつ的確に対応し、当社グループ全体の競争力を強化す るため、グループ会社間における業務の集約による経営資源 の効率化を図るとともに、今後の成長が見込まれる事業分野 を強化を図りました。

当連結会計年度の営業収益は1,087億円、対前期52億円の 増収となりました。

なお、昨年3月に株式取得したジャパンケーブルネット

JCN)グループについても、今後更なる資本投下を予定して おり、今後当社グループの新たな事業ドメインに加わってま いります。 

(注)上記に記載しているセグメント別の営業収益は、外部顧客に対する 売上高とセグメント間の内部売上高の合計であります。

(b)営業費用 移動通信事業

当連結会計年度の営業費用は22,918億円、対前期1,358 億円増加しました。

主に以下の増加要因が挙げられます。

・ 携帯電話端末販売原価の増加

携帯電話端末の調達コストについては、端末の高機能化が 進む中、開発費等の低減に努めており、1台あたり平均では前 期に比べ低下しています。しかし、MNPによる新規販売台数の 増加に加え、ツーカーのauへの同番移行、また、累計契約数の 増加に伴う機種変更台数の増加により、総調達台数が増加し た結果、au携帯電話端末全体の販売原価が増加しました。

※ 携帯電話統合プラットフォームの構築:KCPKDDI Common Platform 携帯電話のソフトウェアの開発におけるコスト競争力強化を目的と して、携帯電話統合プラットフォームを構築し、ソフトウェアの共通化 により端末コストの低減を図っています。

・ 販売コミッション総額の増加

お客様のご契約に伴い販売代理店へ販売コミッションを 支払っており、au携帯電話端末の販売コミッション単価(新 規販売及び機種変更)については、1台あたり平均37,000円 で、前期と同水準を維持しています。しかし、当連結会計年度 の総額はau一般端末ベースでは5,680億円、対前期で760億 円増加しました。

これは、au携帯電話端末の販売台数(新規販売及び機種変 更)が当連結会計年度1,555万台、対前期で230万台増加した ことによるものです。

・ 減価償却費の減少

au携帯電話サービスについては、初期CDMA設備の償却が 終了し、ツーカー携帯電話サービスについては、前期の減損損 失の計上により、前期比で総額約375億円減少しています。

その他の主な増加費用は、営業収益の増加に伴うアクセス チャージ、設備の保守及びお客様対応委託費等です。

(6)

固定通信事業

当連結会計年度の営業費用は7,634億円と、対前期828億 円増加しました。主な増加要因は以下のとおりです。

・「KDDIメタルプラス」の拡販によるメタルプラス関連 費用の増加

主な費用の増加は、ドライカッパー使用料、お客様対応委 託費等です。メタルプラス関連費用はお客様の拡販により増 加しましたが、基本料収入等の上積みもあり採算性は改善し ています。

・ 設備投資による減価償却費の増加

前期におけるパワードコム合併に伴う設備の増加や

KDDIメタルプラス」サービス向けの設備投資(メタルプラ スのエリア展開等)の実施、本年1月のFTTH事業の統合など により減価償却費は対前期265億円増加しました。

その他の主な増加費用は、作業委託費等です。  

その他事業

グループ全体の競争力強化と業務集約による経営資源の 効率化及び成長の見込まれる事業分野の強化を行ってきま した。

当連結会計年度の営業費用は営業収益の増加に伴い1,018 億円と、対前期で27億円の増加となりました。

(c)営業利益

当連結会計年度の営業利益は3,447億円と、対前期481億 円の増益となりました。セグメント別では、移動通信事業は 営業利益3,857億円、対前期313億円の増益、固定通信事業は 営業損失490億円、対前期123億円損失が縮小、その他は営業 利益69億円、対前期25億円の増益となりました。

(d)営業外費用(収益)の純額 

当連結会計年度の営業外費用(収益)の純額は356億円の費 用となり、対前期804億円費用が減少しました。この要因と して以下が挙げられます。

・ 支払利息

当連結会計年度末における当社グループの有利子負債は 6,205億円、対前期末で1,502億円減少しました。これに伴い 当連結会計年度の支払利息は118億円、対前期38億円減少し ました。

・ 持分法による投資損益

持分法による投資損益は8億円の利益となり、対前期15億 円減少しました。減少した主な要因は、昨年3月に株式を取得 したJCNグループの損益を当連結会計年度から持分法によ り取り込んだことによる影響等です。なお、持分法適用会社

で利益を計上した主な会社は、モンゴルにおいて携帯電話 サービスを提供しているMOBICOM CORPORATION及び通 信エンジニアリング等を提供している京セラコミュニケー ションシステム株式会社等です。

・ 減損損失

当連結会計年度の減損損失は421億円となり、対前期では 722億円損失が減少しました。金額的に重要性のある主な内 容は以下のとおりです。

ツーカー携帯電話サービスに係る資産の減損

(当連結会計年度)396億円

ツーカー携帯電話サービスにつきましては、2008年3月 末をもってサービスを終了することとし、今後はau携帯電 話サービスへ統一し、お客様への更なる利便性及びサービ スの向上を図っていきます。そのため、ツーカー携帯電話 サービスに係る資産(PDC設備等)については、帳簿価額を 回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として 396億円計上しています。

ツーカー携帯電話サービスに係る資産の減損

(前連結会計年度)1,043億円

ツーカー携帯電話サービスに係る資産(PDC設備等)に ついては、新規ご契約者が大幅に減少していることや、au 携帯電話サービスへの契約変更が進んでいることを受け、 2006630日をもって新規受付を終了させていただく こと等から、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減 少額を減損損失として1,043億円計上しています。

国内伝送路等の一部を含む遊休資産の減損

(前連結会計年度)100億円

国内伝送路等の一部を含む遊休資産については帳簿価 額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失と して100億円計上しています。

・ 債務免除益13億円

前連結会計年度において債務免除益13億円を計上しまし た。これは、連結子会社のケイディディアイ海底ケーブルシ ステム株式会社の清算結了により、海底ケーブル工事におけ る一部債務に対する債務免除益です。

(e)税金等調整前当期純利益

当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は3,091億円 と、対前期1,285億円の増益となりました。

(f)法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額 当連結会計年度における法人税、住民税及び事業税は 1,334億円、法人税等調整額は△149億円を計上し、法人税、 住民税及び事業税と法人税等調整額をあわせた対前年比較

(7)

では1,319億円増加しました。この主な要因は、利益の増加に 伴う課税所得の増加、並びに前連結会計年度に株式会社パ ワードコムとの合併による繰越欠損金及び税務否認額の引 継ぎに伴う税金の軽減効果650億円等の特殊要因によるも のです。

(g)少数株主利益

少数株主利益は、主に沖縄セルラー電話株式会社の少数株 主に帰属する利益であり、当連結会計年度は39億円、対前期 比では4億円増加しています。

(h)当期純利益

当連結会計年度の当期純利益は1,867億円と、対前期38億 円の減益となりました。

今後、当社は、固定通信と移動通信の両方を一社に併せ持つ 総合通信会社である優位性をより一層活かすべく、FMBC

(固定通信・移動通信の融合、及び放送との連携)による最適か つ最先端の通信環境の提供を目指すとともに、常に多様化す るお客様のニーズを把握した事業展開を行っていきます。

Fixed Mobile and Broadcast Convergenceの略です。

・ 移動通信事業におきましては、MNPによる一層のお客様獲 得に向けて、魅力ある携帯端末・新サービス・新コンテンツ を提供し、「CDMA 1X WIN」のさらなる拡販により、今ま で以上に快適なモバイル環境のご提供に努めるとともに、 ビジネス領域の拡大を目指していきます。 

・ 固定通信事業におきましては、従来からの「KDDIメタルプ ラス」・「KDDI光ダイレクト」などの直収型サービスの提供 に加え、本年1月に東京電力株式会社の光ネットワーク・カ ンパニーが扱っていたFTTH等を事業統合して「ひかり one」の拡販、及びCATV会社との連携等を進め、顧客基盤 のさらなる拡大を目指していきます。 

( 3 )設備投資及び資産の状況

(設備投資の状況)

当社グループではお客様にご満足いただけるサービスの 提供と信頼性の向上を目的に、効率的に設備投資を実施し ました。主な事業の種類別セグメントの設備投資の状況は、 次のとおりです。

移動通信事業

au事業におきましては、より一層のお客様ニーズに応える べく、また、携帯電話番号ポータビリティの開始に伴い商品力 を強化するため、サービスエリアの拡充・通話品質の向上のた め無線基地局及び交換局設備等の新設・増設を行いました。

また、EZ「着うたフル®」の順調な伸びに加え、「EZチャンネ ルプラス」や「au My Page」等の新サービス・コンテンツの提 供による商品力強化に伴い、高速データ通信を可能とする

「CDMA 1X WIN」のエリア拡張・増設を行いました。 固定通信事業

コンシューマ向け事業におきましては、「KDDIメタルプラ ス」・「ひかりone」の展開に伴い、KDDI独自の大容量ネット

ワークの構築やIP電話関連設備、その他関連設備の新設、増設 を行いました。

ソリューション事業におきましては、データ通信サービス のIP-VPN、広域イーサネットの需要増及びサービスメニュー の多様化に対応するため、設備の増設を行いました。

また、伝送路、局舎等のインフラ設備では、需要増に対応し て、アクセス系ネットワーク、バックボーンネットワークの 容量増強を行うと共に、サービスの信頼性向上・品質向上を 目的とした対応を行いました。

(資産の状況)

2007年3月期末の連結の総資産は前期比3,024億円増加 し、2兆8,032億円となりました。増加の主な要因は、設備投 資の増加に加え、本年1月に統合した東京電力株式会社の FTTH事業の影響として1,388億円、うち、固定資産で1,294 億円、流動資産で94億円です。

( 4 )資本の源泉及び資金の流動性に係る情報

(a)キャッシュ・フロー

(営業活動によるキャッシュ・フロー) 7,387億円の収入 対前期1,632億円収入増

当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、 前連結会計年度と比較して1,632億円増加し、7,387億円の

収入となりました。この主な要因は、利益の増加に加え、法人 税等の支払減551億円、当連結会計年度末が休日のため支払 いが来期にずれ込む影響等です。

(8)

(投資活動によるキャッシュ・フロー) 4,422億円の支出 対前期63億円支出増

当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、 前連結会計年度と比較して63億円支出増の4,422億円の支 出となりました。投資活動によるキャッシュ・フローの支出 に関しては、その大部分が設備投資であり、当社グループで はお客様にご満足いただけるサービスの提供とネットワー クの信頼性向上を目的に効率的に投資しています。主な内訳 は、移動通信事業においては、「CDMA 1X WIN」及び「CDMA 1X」のサービスエリアの拡充や通話品質向上のための無線基 地局及び交換系設備の新設・増設等であり、対前期比較では 周波数再編及び累計契約数の増加に伴う容量増に対応する ため2GHz帯における設備の投資が増加しました。固定通信 事業においては、「KDDIメタルプラス」及び「ひかりone」サー ビス等の設備の新設・増設等であり、対前期比較では「KDDI メタルプラス」のエリア拡張が前期にひと段落したため減少 しました。

(フリー・キャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動による キャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フロー は、前連結会計年度と比較して1,569億円増加し2,965億円 となりました。このフリー・キャッシュ・フローを原資とし て、有利子負債の削減を進めました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー) 2,589億円の支出 対前期20億円支出増

当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、 前連結会計年度と比較して20億円支出増加の2,589億円の 支出となりました。主な増加要因は、配当金の支払及び自己 株式の取得による支出増、減少要因は約定返済額の減少によ るものです。

(b)流動性

当連結会計年度末における当社グループの現金及び現金同 等物の残高は1,927億円と、前連結会計年度末1,510億円と比 較して417億円増加しました。これらのいわゆる手元流動性残 高につきましては、当社の財務状況及び金融環境に応じ変動 しています。

(c)資金需要

当連結会計年度におきましては、借入金返済資金と設備投 資資金の一部に充当するため、金融機関より948億円の資金 調達を実施いたしました。その他の所要資金につきまして は、自己資金により賄っており、当連結会計年度末における 社債残高は前連結会計年度末比769億円減少の2,578億円、 借入金残高は733億円減少の3,627億円となりました。

(d)約定返済

支払期限ごとの債務額 (単位:億円)

償還総額 1年以内 1年超3年以内 3年超5年以内 5年後以降

社債 2,578 900 598 630 450

金融機関借入 3,627 1,698 817 1,010 101

合計 6,205 2,598 1,415 1,640 551

(e)為替リスク

当社グループは、外貨建ての営業取引、海外投融資等に伴 う為替変動リスクに対して、各通貨建ての資産負債のバラン スを勘案しつつ、必要に応じ為替予約及び通貨スワップ等を 利用し、ヘッジを行う方針です。

(f)財政政策

当社グループは、資金調達に関し、低コストかつ安定的な 資金の確保を基本に、財務状況や金融環境に応じ、最も有効 と思われる調達手段を選択することを方針としています。 また、親会社による資金の集中化及び効率化についても積 極的に進めています。大部分の子会社における資金の過不足 について親会社が一括で管理を行い、これによる資金需要に ついては調達力のある親会社が賄い子会社へ貸付ける体制 を整備することにより、ファイナンスコストの抑制に努めて います。

これらの結果、当連結会計年度末の連結有利子負債残高 6,205億円における直接調達と間接調達の比率は4258、長 期資金調達比率は58.13%、親会社における調達比率は 98.81%となりました。

なお、当社の格付については、2007年3月に格付投資情報セ ンターより長期優先債務格付Aプラスを付与されています。

※ 社債及び長期借入金を有利子負債で除したもの。

(g)偶発債務

当連結会計年度末における第三者に対する保証債務残高 は170億円です。

(9)

【事業等のリスク】

当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資 家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる 主な事項を記載しています。

また、現時点では必ずしもリスクとして認識されない事項 についても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる 事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点か ら開示しています。

なお、当社は、これらのリスクによる問題発生の可能性を 認識した上で、発生の回避および発生した場合の適時適正な 対応に努める所存です。

本項においては、将来に関する事項が含まれております が、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したもの であり、潜在的リスクや不確定要因はこれらに限られるもの ではありませんのでご留意下さい。

(1)他の事業者や他の技術との競争、市場の急激な変化

(移動通信事業)

当社グループは第3世代携帯電話(3G)サービスとして、 2002年4月より「CDMA 1X」を、2003年11月より「CDMA 1X WIN」を展開しています。

当期は「音楽」と「デザイン」に加え「映像」へのこだわりを 強化し、「ワンセグ」や携帯電話初の「デジタルラジオ」に対応 したモデルや「au design project」モデルなど、多様化するお 客様の嗜好やライフスタイルに合わせて最適の機種をお選 びいただけるように、年間43機種を順次販売しました。

また、「無期限くりこし」を20068月から導入するなど、 料金メニューの充実に努めてきました。さらに、ケータイ音 楽ライフの更なる充実を目指し、総合音楽サービス「LISMO

(リスモ)」において、「LISMO Music Store」、「LISMOビデオ クリップ」、「LISMO Music Search」を提供開始しました。

このようにサービスの拡充とお客様満足度の向上に努め た結果、au携帯電話のご契約数が順調に増加したことによ り、当期の純増シェアで業界トップを達成していますが、他 の移動通信事業者や他の技術との競争、市場の急激な変化に より、主に以下の事項に不確実性が存在し、当社グループの 財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

・ 当社グループの期待通りの需要が存在するかどうか

・ 当社グループの期待通りに契約数を維持拡大できるかど うか

・ 競争激化に伴う料金値下げによる1契約あたりの月間平均 収入(ARPU)の低下、販売コミッションやお客様維持コス トの増大ARPUAverage Revenue Per Unit

・ 契約者のサービス利用頻度が下がることによるARPUの 低下

・ 想定外の事態が発生した場合であってもネットワークの 品質、容量がお客様の満足度を維持できるかどうか

・ 他の事業者と比較して、常により魅力のある端末やコンテ ンツを提供できるかどうか

・ 端末の高機能化等に伴う端末価格の上昇、販売コミッショ ンの増加

・ 迷惑メール等の不適正利用によるお客様の満足度の低下 や防止対応コストの増加

・2ギガヘルツ(GHz)帯(無線周波数帯)のネットワークコス トの増加

・ 新たな高速データ無線技術による競争激化

・ 通信方式、端末、ネットワーク、ソフトウェア等における特 定技術への依存による影響

・ 通信と放送の連携、移動通信と固定通信の融合等の事業環 境の変化に伴う競争激化

(固定通信事業)

当社グループは個人のお客様向けに従来の「マイライン」 や「DION(ADSL)」に加え、「KDDIメタルプラス(IP電話、 ADSL)」、「ひかりone」など直収型サービスを、法人のお客様 向けには「KDDI Powered Ethernet」の拡販を図っています。

東京電力株式会社との通信事業における包括提携に基づ き、2006年1月に株式会社パワードコムと合併し、また、 20071月に東京電力株式会社の光ネットワークカンパ ニーが事業展開するFTTH等の事業を統合し、将来のブロー ドバンドサービス事業の展開を見据えた事業基盤の強化を 図っています。

このようにサービスの拡充とお客様満足度の向上に努め ていますが、他の固定通信事業者、ADSL事業者、CATV事業者 等との競合、市場の急激な変化により、主に以下の不確実性 が存在し、当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼ す可能性があります。

・ 当社グループの期待通りの需要が存在するかどうか

・ 当社グループの期待通りに契約数を維持拡大できるかど うか

・ 競争激化に伴う料金値下げによるARPUの低下、販売コ ミッションやお客様維持コストの増大

・ 契約者のサービス利用頻度が下がることによるARPUの 低下

・ 想定外の事態が発生した場合であってもネットワークの 品質、容量がお客様の満足度を維持できるかどうか

・ 他の事業者と比較して、常により魅力のあるコンテンツを 提供できるかどうか

・ 迷惑メール等の不適正利用によるお客様の満足度の低下 や防止対応コストの増加

(10)

・IP電話の普及等による固定電話市場の縮小

NTT接続料金の値上げの可能性

・ 通信と放送の連携、移動通信と固定通信の融合等の事業環 境の変化に伴う競争の激化

(2)通信の秘密及び個人情報・顧客情報の保護

当社は電気通信事業者として通信の秘密の保護を遵守する とともに、個人情報・顧客情報保護に関して、リスク管理本部 ならびに情報セキュリティ委員会を設置して内部からの情報 漏洩防止、及び外部ネットワークからの不正侵入の防止に関 わる全社的対応策の策定及び実施に取り組んでいます。

また、個人情報・顧客情報を管理している情報システムの 利用制限、利用監視の強化、「KDDI行動指針」の制定、「KDDIプ ライバシーポリシー」の制定、「顧客情報保護ハンドブック」 の配布、企業倫理委員会の設置等、KDDIグループとしてコン プライアンス体制の強化に取り組んでいます。さらに、社内 データの持ち出しや業務パソコンから外部メモリへのコ ピーの禁止等、セキュリティに関する規定の策定、教育、管理 の徹底をすることにより、通信の秘密及び個人情報・顧客情 報の保護に全社をあげて取り組んでいますが、将来において 情報の漏洩が発生しないという保証はありません。情報の漏 洩が発生した場合、当社グループのブランドイメージや信頼 性の失墜、莫大な補償を伴う可能性があり、当社グループの 財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。ま た、将来的に通信の秘密及び個人情報・顧客情報保護体制の 整備のため、更なるコストが増加する可能性があります。

(3)電気通信に関する法規制、政策決定等

電気通信に関する法律、規制の改廃または政策決定等が、 当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性 があります。当社グループのブランドイメージや信頼性に悪 影響を与える社会的問題を含め、こうした法規制や政策決定 等に対して当社グループは適切に対応をしていると考えて いますが、将来において適切な対応ができなかった場合に も、当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能 性があります。

なお、当社は、光・IP時代におけるNTTグループの在り方に ついて、電気通信の自由化の趣旨に立ち返り、市場における 公正競争を有効に機能させるため、競争ルールに関する様々 な研究会や意見募集等を通じてNTTグループの持株会社体 制の廃止及び完全資本分離、アクセス部門の分離等の抜本的 措置の必要性を訴えています。

当社の要望を実現するためには、NTT法(日本電信電話株式 会社等に関する法律)等の改正が必要となることから、当面 の措置として、NTTグループ内の現状における人、物、金、情報 の共有を遮断する厳正なファイアウォールを定め、ルール化 すべきと訴えています。これらの取り組みに関わらず、NTT グループ全体としての市場支配力が強化された場合、当社グ ループの財政状態及び経営成績に悪影響を与える可能性が あります。

電気通信に関する法律、規制の改廃または政策決定等の観 点で、主に以下の不確実性が存在し、当社グループの財政状 態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

(移動通信事業)

・ モバイルビジネスモデルの見直し

・ 事業者間接続料金の算定方式、会計制度の見直し

・ 指定電気通信設備制度の見直し(規制強化)

・ ユニバーサルサービス基金制度の見直し

・ ワイヤレスブロードバンドサービス等の事業化に向けた 周波数割当て

・ 移動通信事業への新規事業者参入

・ 電波の健康への影響

・ モバイルインターネットに対する規制

・ 携帯電話の利用に対する規制

・NTT東・西の次世代ネットワークに関する接続ルールの整備

NTT東・西、NTTグループの事業の在り方に関するルール整備

・ 携帯電話端末の本体及びその充電器(アダプターを含む) の製品事故

(固定通信事業)

・ 指定電気通信設備制度の見直し(光ファイバ等の設備開放 ルール)

・ 事業者間接続料金の算定方式、会計制度の見直し

・ ユニバーサルサービス基金制度の見直し

・ インターネットに対する規制

NTT東・西の次世代ネットワークに関する接続ルールの整備

・NTT東・西、NTTグループの事業の在り方に関するルール整備

・ 通信機器の本体及びその充電器(アダプターを含む)の製 品事故

(11)

(4)自然災害等によるシステム障害

当社グループは音声通信、データ通信等のサービスを提供 するために国内外の通信ネットワークに依存しています。シ ステムトラブルその他不測の事態によりサービスの一時的な 停止、大規模な誤請求や誤課金が発生する可能性は否定でき ません。

また、当社グループのシステムがダウンした場合、サービス の提供が一時的または長期的に停止し、当社グループの財政 状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グ ループのシステムがダウンする主な事由として以下のものが 考えられます。

・ コンピューターウィルス、サイバーアタック

・ システムのハード、ソフトの不具合

・ 電力不足、停電

・ 地震、台風、洪水等の自然災害

・ 戦争、テロ、事故その他不測の事態

(5)訴訟・特許

当社グループの商品、技術またはサービスに関して、知的財 産権を含む各種権利等の侵害を理由とする訴訟が提訴され、 当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性が あります。

(6)人材の確保・育成

当社グループは技術革新に即応すべく全社をあげて人材 育成に注力していますが、期待通りの効果が出るまで一定の 期間を要することがあります。また、将来的に人材投資コス トが増加する可能性があります。

(7)公的規制

当社グループは、事業展開する各国において、事業・投資の 許可、国家安全保障、さまざまな政府規制の適用を受けていま す。また、通商、独占禁止法、特許、消費者、租税、為替、環境、リ サイクル関連、労働等の法規制の適用を受けています。これら の規制を遵守できなかった場合、当社グループの活動が制限 され、コストの増加につながる可能性があります。

(8)年金債務

当社グループは合併に伴い、年金制度の統合を行ってきま した。その統合を行う過程で、厚生年金基金の代行返上と年 金給付利率見直しによる年金債務の圧縮を行うとともに、退 職給付債務の将来予測に基づく資産運用方針、運用機関の見 直しを行っています。

今後、当社グループの年金資産の運用利回り低下により年 金資産の時価が下落した場合、または、退職給付債務を計算 する上での前提条件(割引率、人員構成、昇給率等)が大幅に 変更になった場合に損失が発生する可能性があります。

(9)減損会計

当社グループは、当連結会計年度において、主に、ツーカー 携帯電話サービスに係る資産グループについて減損損失を 計上しています。なお、将来において、保有する固定資産等の 使用状況等によってはさらに損失が発生する可能性があり ます。 

(10)電気通信業界の再編及び当社グループの事業再編 国内外における電気通信業界の再編は、当社グループの財 政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、 将来的に当社グループにおいて事業の再編を行う可能性も ありますが、この再編が当社グループに好影響を与えるかど うかの保証はありません。

当社は、2005年10月に連結子会社であるツーカー3社と 合併しています。また、東京電力株式会社との通信事業にお ける包括提携に基づき、2006年1月に株式会社パワードコ ムと合併するとともに、FTTH事業における統合サービスの 提供にあたり2007年1月に東京電力株式会社の光ネット ワーク・カンパニーが事業展開するFTTH等の事業を統合し ています。

これらの事業再編が将来において当社グループの財政状 態及び経営成績に好影響を与えるかどうかの保証はありま せん。

(12)

連結貸借対照表

KDDI株式会社及び子会社

(注1)

単位:百万円 単位:百万米ドル

2006年及び20073月期末 2006 2007 2007

資産 流動資産

現金及び預金、有価証券 ¥ 151,003 ¥ 192,654 $ 1,632

受取手形及び売掛金、未収入金 408,905 439,294 3,721

貸倒引当金 (15,175) (15,008) (127)

貯蔵品 38,384 55,099 467

繰延税金資産(流動)(注12) 17,730 45,521 386

有価証券、その他流動資産 15,837 17,009 144

616,684 734,569 6,223

有形固定資産(電気&附帯)

機械設備、空中線設備、端末設備、市内線路設備、

市外線路設備、土木設備、海底線設備 3,001,891 3,207,402 27,170

建物、構築物 428,448 432,906 3,667

機械及び装置、車両、工具器具備品 117,078 122,815 1,040

土地 48,423 52,635 446

建設仮勘定 70,419 89,436 758

その他(有形固定資産) 1,195 1,798 15

3,667,454 3,906,992 33,096

減価償却累計額 (2,257,597) (2,406,384) (20,384)

1,409,857 1,500,608 12,712

投資等及び無形固定資産

投資有価証券(注4) 49,276 51,269 434

敷金・保証金 38,547 38,181 323

無形固定資産 165,332 204,826 1,735

のれん 30,076 255

繰延税金資産(固定)(注12) 103,625 114,955 974

関係会社株式、その他の投資等 126,326 137,984 1,168

貸倒引当金 (8,782) (9,228) (78)

474,324 568,063 4,811 資産合計 ¥ 2,500,865 ¥ 2,803,240 $ 23,746 連結財務諸表注記をご参照下さい。

(13)

(注1)

単位:百万円 単位:百万米ドル

2006年及び20073月期末 2006 2007 2007

負債・純資産 流動負債

短期借入金、1年以内期限到来の固定負債(注5) ¥ 246,757 ¥ 259,859 $ 2,201

買掛金、未払金 275,107 391,937 3,320

未払法人税等 18,780 100,404 850

未払費用 10,919 11,419 97

賞与引当金 16,892 18,179 154

その他流動負債 26,971 52,768 447

595,426 834,566 7,069 固定負債

長期借入金(注5266,340 192,858 1,634

社債(注5) 257,800 167,780 1,421

ポイントサービス引当金 24,893 30,679 260

退職給付引当金、その他の固定負債(注5、13) 44,078 40,243 341

  593,111 431,560 3,656

負債合計 1,188,537 1,266,126 10,725

偶発債務(注6) 純資産(注10)

資本金: 授権株式数

2006年3月31日現在 — 7,000,000株 2007年3月31日現在 — 7,000,000株 発行済株式総数

2006年3月31日現在 — 4,427,256.86株

2007年3月31日現在 — 4,484,818.86株  141,852 141,852 1,202

資本剰余金  305,676 367,272 3,111

利益剰余金  853,405 1,000,662 8,476

自己株式: 自己株式数

2006年3月31日現在 — 56,569.00株

2007年3月31日現在 — 22,672.34株 (28,234) (20,310) (172)

株主資本合計 1,272,699 1,489,476 12,617

その他有価証券評価差額金 21,666 22,322 189

為替換算調整勘定 1,166 4,467 38

評価・換算差額等合計 22,832 26,789 227

新株予約権 — 137 1

少数株主持分 16,797 20,712 176

純資産合計 1,312,328 1,537,114 13,021

負債・純資産合計 ¥ 2,500,865 ¥ 2,803,240 $ 23,746

(14)

(注1)

単位:百万円 単位:百万米ドル

2006年及び20073月期 2006 2007 2007

営業収益:

電気通信事業営業収益 ¥ 2,398,526 ¥ 2,592,882 $ 21,964

附帯事業営業収益 662,288 742,378 6,289

営業収益計 3,060,814 3,335,260 28,253

営業費用:

営業費 1,047,003 1,148,641 9,730

減価償却費 328,259 315,551 2,673

通信設備使用料 413,294 449,509 3,808

附帯事業営業費用 653,531 713,331 6,043

その他 322,131 363,527 3,079

営業費用計 2,764,218 2,990,559 25,333

営業利益 296,596 344,701 2,920

営業外費用(収益):

支払利息 15,682 11,842 100

受取利息・有価証券利息 (1,027) (853) (7)

(含む投資)有価証券売却損益 (699) (444) (4)

投資有価証券評価損 695 251 2

固定資産売却損益(注7) 422 59 0

持分法投資損益 (2,278) (775) (6)

債務免除益 (1,298)

匿名組合分配金収入 (6,836) (7,969) (67)

固定資産除却費 160 200 2

減損損失(注8) 114,296 42,084 356

その他営業外損益 (3,127) (8,768) (74)

営業外費用計 115,990 35,627 302

税金等調整前当期純利益 180,606 309,074 2,618

法人税等:

当年度分 61,140 133,356 1,130

繰延税額 (74,597) (14,923) (127)

法人税等計 (13,457) 118,433 1,003

少数株主利益 3,494 3,894 33

当期純利益 ¥ 190,569 ¥ 186,747 $ 1,582

(注1)

単位:円 単位:米ドル

2006年及び20073月期 2006 2007 2007

1株当たり情報:

当期純利益 ¥ 45,056 ¥ 42,505 $ 360.06

潜在株式調整後当期純利益 45,025 42,495 359.97

配当金額 8,000 9,500 80.47

連結財務諸表注記をご参照下さい

連結損益計算書

KDDI株式会社及び子会社

(15)

単位:千株 単位:百万円

株主資本 評価・換算差額等

株主 為替換算 評価・為替 新株 少数株主 純資産 2006年及び20073月期 普通株式数 資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 資本合計 評価差額金 調整勘定 差額等合計 予約権 持分 合計 2005331日残高 4,241 ¥141,852 ¥304,190 ¥ 739,448 ¥(31,506) ¥1,153,984 ¥ 9,858 ¥(1,650) ¥ 8,208 — ¥13,229 ¥1,175,421

剰余金の配当(注10 (29,247) (29,247) (29,247)

当期純利益 190,569 190,569 190,569

自己株式の取得 3,272 3,272 3,272

自己株式の処分 (838) (838) (838)

合併による増加高 186 1,486 1,486 1,486

連結調整勘定取崩高 (46,438) (46,438) (46,438)

役員賞与 (89) (89) (89)

株主資本以外の項目の連結会計

年度中の変動額(純額) 11,808 2,816 14,624 3,568 18,192

2006331日残高 4,427 ¥141,852 ¥305,676 ¥ 853,405 ¥(28,234) ¥1,272,699 ¥21,666 ¥ 1,166 ¥22,832 — ¥16,797 ¥1,312,328

剰余金の配当(注10 (39,356) (39,356) (39,356)

当期純利益 186,747 186,747 186,747

自己株式の取得 (46,281) (46,281) (46,281)

自己株式の処分 (66) 2,409 2,343 2,343

吸収分割による変動額 58 61,662 51,796 113,458 113,458

役員賞与 (134) (134) (134)

株主資本以外の項目の連結会計

年度中の変動額(純額) 656 3,301 3,957 137 3,915 8,008

2007331日残高 4,485 ¥141,852 ¥367,272 ¥1,000,662 ¥(20,310) ¥1,489,476 ¥22,322 ¥ 4,467 ¥26,789 ¥137 ¥20,712 ¥1,537,114

(注1)

単位:千株 単位:百万米ドル

株主資本 評価・換算差額等

株主 為替換算 評価・為替 新株 少数株主 純資産 20073月期 普通株式数 資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 資本合計 評価差額金 調整勘定 差額等合計 予約権 持分 合計 2006331日残高 4,427 $1,202 $2,589 $7,229 $(239) $10,781 $184 $10 $194 $142 $11,117

剰余金の配当(注10 (333) (333) (333)

当期純利益 1,581 1,581 1,581

自己株式の取得 (392) (392) (392)

自己株式の処分 (1) 20 19 19

吸収分割による変動額 58 523 439 962 962

役員賞与 (1) (1) (1)

株主資本以外の項目の連結会計

年度中の変動額(純額) 5 28 33 1 34 68

2007331日残高 4,485 $1,202 $3,111 $8,476 $(172) $12,617 $189 $38 $227 $1 $176 $13,021 連結財務諸表注記をご参照下さい。

連結株主資本等変動計算書

KDDI株式会社及び子会社

20063月期の連結株主資本等変動計算書は、改正後の財務諸表等規則により作成しております。

参照

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